どんな些細なことでも 好きな人が絡むなら一大事 だって、もっと知りたいから…… プレゼント大作戦 手塚先輩がチョコ嫌い……? これは、もしかしてすごーっく!ラッキーなんじゃない?? 今日は土曜日だから午後から授業はない。 でも、先輩はもちろん部活があるわけで…… だから、それに付き合って私はお昼ご飯を一緒に食べることにしていた。 「どうかしたのか?、最近嬉しそうだが……」 生徒会室で2人きりのランチタイムをはじめると、手塚先輩にそう聞かれた。 「はい?どうしてですか?」 首を傾げる私に、先輩は苦笑する。 「最近、ずっと顔が笑ってるぞ」 「そうですか??」 慌てて顔に手を当てると、また先輩に笑われた。 「まぁ、俺はの笑顔が見れて嬉しいけどな?」 「そ、そうですか」 顔を紅くする私に、先輩は微笑みかける。 とその時、生徒会室の扉をノックする音が聞こえた。 「ちょっとすまない。食べてて構わないから」 そう言い置いて手塚先輩は扉を開けに行く。 食べてて良いって言われても、せっかくの2人で食べれる時間なんだから、待つつもりで私は箸を置いた。 「はい……あ」 予想外の訪問者だったのか、先輩は一瞬驚いたみたいだ。 残念ながら、私からはその訪問者の姿を見ることは出来ない。 「手塚君!どういうつもり?!あの子の告白断るなんて!!」 いきなり女の人の声が聞こえたかと思うと、手塚先輩にそう詰め寄った。 「君には関係無いだろう?」 「関係無くないわよ!泣いてたんだからね?!」 「……」 小さくため息をついて、手塚先輩は生徒会室の扉を閉めた。 「何、アレ……」 告白を断った? いや、それについては問題無いっていえば問題無い。 だって断ったわけだし…… 問題にすべき点は唯一つ、手塚先輩が出て行ったってコト。 「何で出て行く必要があるわけ?」 知られたくないってコト? でも、何を? 私の存在? 付き合ってるってコト? 積極的に知らせたくないのは私も分かるっていうか、一緒だけど… でも、わざわざ隠そうっていう気は―――私は無かったんだけどね。 手塚先輩は、違うのかな……? 「なんか、ブルーになってきた……」 今すぐにでも、この場所から出て行って先輩に聞いてみたいけど、そんなことする勇気は無い。 でも、今の気持ちでこのまま先輩に逢う勇気も無いよ…… ふと窓を見る。 そうか、ここ1階だ…… そう思ったときに、私はお弁当箱を片付け始める。 先に帰りますってメモだけ残して、私は荷物を持って窓から外に出た。 足は自然と一つの場所に向かっていた。 さっきから視線が痛い。 でも、どうしても今すぐに話したかったから、私は広い敷地内へと足を踏み入れた。 「すみません。あの……」 手近な人に目的の場所を聞くと、訝しげにしながらも親切に教えてくれる。 その人にお礼を言って、足早にその場所へ向かった。 目的の場所についたものの、相当数の人がいるにも関わらずお目当ての人物は見当たらない。 「あれ……?今日、休み?」 「あ?何でこんなトコに青学の制服着たヤツがいるんだ?」 不意に後ろから声をかけられた。 「きゃっ!」 驚いて振りかえると、ジャージ姿の美形の男子生徒が立っている。 「えっと、あの……」 「見ねぇ顔だが、青学から偵察にでも来たのか?」 「偵察…ですか?」 何の偵察だろう……?? 言われている意味が分からずに、私は首を傾げた。 「違うのか?んじゃ、何の用だよ?」 「あの、人を探していて……」 「人?」 男子生徒が首を傾げた瞬間、その後ろから来る女子生徒に囲まれた1人の男子生徒が私の目に入る。 「あ!」 「んだよ?何かあんのか?」 声をあげた私につられたように、男子生徒が振りかえった。 「またアイツは……」 ため息混じりに呟いた言葉を聞きながら、私はその男子生徒の横をすりぬける。 「あ、おい!」 私を呼びとめる声に気付いて、集団の視線が私に集まった。 そんな視線を気にもせず、その男子生徒に抱きつく。 「?!」 急に抱きついた私を抱きとめながら、驚いた声をあげたのは侑士にぃ。 もちろん、周りの女子生徒からは不満そうな視線と声。 「なんだ。お前の彼女か……」 さっきの男子生徒が近寄ってくる。 「ちゃうわい!従姉妹や」 間髪入れず、侑士にぃは苦笑して否定した。 「あ?まぁ、何でも良いんだけど…っていうか、お前、こんなトコまでその集団で来るのは止めろって言ってんだろう? ―――お前らもさっさと消えろ」 男子生徒の声に、女子生徒たちは不満そうにしながらも、侑士にぃに手を振って戻っていく。 「またなぁ〜」 その集団に手をヒラヒラと振って、侑士にぃは私の頭を撫でる。 「それで、ソレは?」 男子生徒の言うソレって、多分私のこと。 「だから、従姉妹やって言うてるやろ?―――んで?、どないしたん?」 「……隠したいのかなぁ?」 「は?何をや?」 侑士にぃは私の身体を離して、地面に膝をついて視線を合わせる。 「……付き合ってるってコト隠したかったのかなぁ?」 その言葉に、侑士にぃはなんとなく察したらしい。 「なるほどねぇ……何をやらかしたん?ヤツは」 「お昼食べてた時に、知らない女の人が来たの。それで、その人の友達が手塚先輩に告白したら、先輩は断ったんだって。 泣いたんだってそのお友達さん…それを言いに来たみたいだったんだけど、その後、先輩その人と外にいっちゃったから…… 先に窓から出てきたんだ」 「言ってる意味、分かんねぇ……っていうか、手塚ってあの手塚?…なわけねぇよな」 侑士にぃより先に、後ろの男子生徒が口を挟んだ。 「跡部、ちょい黙っといてぇな?」 その言葉に跡部と呼ばれた男子生徒は小さく舌打ちをしたものの、口を閉じる。 「それで……?」 「私のコト隠したかったのか、付き合ってること自体隠したかったのか、分からなかったんだ……」 ただ、あの時扉を閉めて先輩が出て行ったことが、悲しくて仕方なかった…… 今にも泣きそうな私の頭を、侑士にぃがポンポンって優しく撫でる。 「っていうか、他の理由は考えねぇのか?」 しばらく黙っていた跡部さんが、苛立たしそうにそう言って侑士にぃの隣に歩いてきた。 「他の……?」 他の理由って…何? 首を傾げた私に、侑士にぃが説明する。 「せやから、に聞かせたくない話やったとかっちゅうことや」 「私に、聞かせたくない話……?」 「他の女からの告白の話しとかって、彼女に聞かれたくねぇだろう?」 「そういう、ものですか?」 視線を跡部さんに向けると、軽く頷かれた。 「少なくとも、俺はそうだぜ?」 手塚先輩も…そうだったのかな……? 隠したいとかっていう気持ちがあったわけじゃないのかな……? 「跡部の言う通りやで?俺も、他の女の子からの告白の話しなんか、彼女に聞かせたいなんて思わへんし?」 侑士にぃもそう言って、ニっと微笑んだ。 言っていることの意味は分かった…気がする。 「……でも、私は手塚先輩のことなら、何でも知りたいな……。どんなに些細なことでも、どんなに聞きたくないような嫌なことでも―――」 だって、聞かないと分かんないでしょ? ただでさえ一緒にいれる時間は限られていて、先輩のことを知る機会は少ないんだから…… 「我が侭」 ボソッと跡部さんが呟いた。 「跡部」 苦笑しながら侑士にぃが制するけど、意味が無い。 「我が侭…ですか?一杯、一杯手塚先輩のコト知りたいって思うのは、我が侭ですか?」 見上げながら私が尋ねると、跡部さんは、キッパリと言いきった。 「思いっきり我が侭」 「跡部、お前のは極論過ぎや。っていうか、それはお前の持論やろ?俺の可愛い従姉妹に、そないなエゴイストな考えされたら困るで」 私は侑士にぃに視線を動かす。 「別に悪いことちゃうけど、皆が皆、と同じ考え方っちゅうわけでもないやろ?手塚が、と同じ考え方かは分からへんしな……」 「……うん」 確かに、手塚先輩が私と同じ考え方かは分からない。 「勝手に自分の考えだけで行動して、その手塚を置いてきたわけだろ?我が侭以外の何だよ……」 「……」 跡部さんの呆れた声に、私は反論できない。 今から考えてみれば、確かに私は我が侭だったかもしれない。 少なくとも、先輩に話しを聞くコトもせずに勝手に帰ったのは、間違い無く私の我が侭だ。 「跡部、あんまりイジメんでくれへん?それ以前に、自己中なお前に「ワガママ」とか言われたないわ」 跡部さんに苦情を言った侑士にぃに、私は苦笑する。 「いいよ、跡部さんの言ってること間違ってないから……」 と、そこで初めて私は「跡部」という名前を認識した。 アレ?どっかで聞いたことある名前だよね……? うーんと……侑士にぃじゃなくて、誰だっけ? 「……あ!!跡部さんって、テニス部部長の跡部さん?!」 いきなり話しを変えた私に、跡部さんは眉を顰める。 「は?何今更言ってんだ?コイツ……」 ってことは、この人が、手塚先輩の言っていた跡部さんかぁ…… まじまじと見つめる私に、跡部さんは更に眉間にしわを寄せた。 「おい、忍足。コイツ何とかしろ」 「すまんなぁ〜。ほら、。跡部に失礼…でもないけど、失礼やろ?」 「あ、すみません」 私は慌てて跡部さんに頭を下げる。 「まぁ、いいけどよ。……っていうか、さっきから聞きたかったんだが、お前の言ってる手塚って… まさか青学テニス部部長の手塚国光のことか?」 「え?あ、はい」 頷くと跡部さんは一瞬驚いた顔をして、すぐに笑い始めた。 「アハハッ!!マジ?あの手塚の彼女?!っていうか、ヤツに女がいたのかよ!」 なんか…この間の侑士にぃと似たような反応。 そんなに手塚先輩に彼女がいるっていうことは、面白いことなのかな? 「あんま笑いなや?跡部。この間、俺も全く同じ反応したんやから」 跡部さんの反応に、侑士にぃは苦笑する。 「これが笑わずにいられるかよ…なぁ、っつったか?お前から好きだって言ったわけ?それとも、ヤツが言ったわけ?」 跡部さんはにやにや笑いながら、興味津々に聞いてくる。 「え!?」 「あ・と・べ」 私が顔を紅くしてわたわたしていると、跡部さんは速攻で侑士にぃ睨まれた。 「んだよ。お前だって興味あるだろ?」 「せやけど……」 跡部さんに言われて、侑士にぃは苦笑する。 「ほら、お前の従兄弟も気になってるみたいだしな。で、どっちから言ったんだ?」 「えっと、あの、その……」 「…あ、。アノ情報はコイツが情報源やで?」 言葉を濁していると、侑士にぃが思い出したように言った 「え?あ、そっか」 氷帝の部長さん情報って言ってたもんね。 「アノ情報??んだよ、それ……」 「ほら、手塚がチョコ嫌いってやつや」 侑士にぃの言葉を聞いて、跡部さんはニヤリと笑う。 「あぁ、アレな…じゃあ、俺に知る権利があるよな?っていうか、手塚がチョコ嫌いって情報と交換ってことだ」 「えぇ?!」 それってズルイんじゃ…って思っても、言えるわけ無い。 「さぁ、どっちだ?名前言うだけでいいんだから、簡単だろ?」 本当に楽しそうに跡部さんは笑う。 侑士にぃをチラッと見ると、苦笑しながらも視線は期待に満ちていた。 私はしばらく考えて、小さくため息をついた。 「先輩です」 そう言ったあとの、跡部さんと侑士にぃの反応は…言うまでも無いか。 〜 to be continued
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反省文。
第2弾です・・・っていうか、続き物にしちゃった自分を呪ったんですよね、本当に(涙)
っていうか、何度も言いますが。。。手塚ドリー夢ですからね?決して忍足ドリームではないですからね??
もう、なんでこう・・・勝手に動いちゃうんでしょうか・・・(苦笑)
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