| 隠された真実を覆うのは 偽りの微笑み 仮面の貴公子 運命の決戦の日――― は登校すると真っ直ぐに生徒会室に向かった。 「!」 扉を勢い良く開けたに、生徒会長のは書類から目を上げて微笑みかける。 「おはよう、。今日から登校だったね。どうしたの?」 はの前まで優雅に歩いていくと、微笑んで用件を告げた。 「生徒会に参加することにしたが、役職は?」 「ホント?嬉しいな。じゃあ。。。僕の変わりに会長しない?」 「それは遠慮する」 「どうしてさ・・・」 「俺が表に立つのを好まないのを知っているだろう?」 「まあね。うーん。。。じゃあ、副会長かな。会長よりは表に出ないで良いよ?権限は、会長の次にあるし」 「そうか。ならば副会長で決まりだな」 恐ろしい会話を笑顔でサクサクと展開する2人。 生徒会室に2人しかいないかというと、実はそうでもなくて、しっかり何人かの生徒会役員がいるのだ。 もちろん、現・副会長も在室していた。 「えーっと。。。じゃあ、副会長。に変わってもらっても良い?」 にっこりとが現・副会長に告げると、その女子生徒は「分かりました」と頷いた。 普通ならば、不満を言うはずの状況だろうが、副会長だった女子生徒に不満の一言はないようだった。 しかし、これは有る意味で当然の反応だったりするのだ。 実は、この生徒会。 ファンクラブと名高い集団だったりする。 全ての生徒会役員が女子であり、の傍に居たい・役に立ちたいと生徒会の仕事をしている。 もちろん、ある程度の能力がある人物しか生徒会には入れていないのだけれど。 「ありがとう。そのかわり、書記を2人でやってもらっていいかな?今まで君のおかげで、仕事ができていたし。。。 君がいないと困るんだ。もちろん、書記には僕から伝えておくから」 微笑んでそう告げるに、副会長だった女子生徒は顔を真っ赤にしながら再びコクコクと頷く。 「・・・相変わらずだな」 「え?何が??」 の呆れた声に、はキョトンと小さく首を傾げる。 あの女の子達を口説いているとも言えるセリフは、昔からの専売特許だった。 しかも、無意識(笑) まぁ、それがの良いところの一つではあるが、悪いところでもある。 これで女性関係についての揉め事が一度もないのが、らしい…というか、なんというか。。。 「何でもない。じゃあ放課後また来る。・・・・・・あぁ、野暮用があるから、30分くらい遅れるかもしれない」 が思い出したように付け加えた一言に、は小さく首を傾げたものの、軽く頷いて微笑む。 「??うん、分かった。じゃあ、書類は僕が書いておくね」 「あぁ、頼む。じゃあな」 に微笑んで、は生徒会室を後にして、今日から在籍する教室に向かった。 「おい、聞いたか〜?跡部にケンカ売ったアホがおるって」 昼休み、屋上でお昼ご飯を食べている3人に近づきながら、話しかける1人の長身の男子生徒。 似非関西弁でおわかりのように、テニス部所属の忍足侑士だ。 「マジか?誰だ、それ」 忍足の言葉に、宍戸亮は興味津々で問い返す。 「外部転入のってヤツらしいで?」 「は?あぁ、今日来たヤツ?アイツ、跡部のこと知らねぇんじゃねぇの?」 そう言った向日岳人は呆れ顔だ。 まぁ、ソレも当然と言うべきか。。。 跡部といわれたソノ男。 頭脳明晰で、テニスの腕は全国クラス。 しかも、ココ氷帝の帝王とも言われるほどの権力者。 そんなヤツにケンカを売るような愚かな人物は、幼等部からエスカレーター式の氷帝ではさすがにいない。 「さぁ・・・でも、絶対に負けるやろ。テニスで勝負らしいんや」 「・・・結果は見えてるC〜☆」 いきなり起きあがって、芥川慈郎も会話に参加する。 「―――なぁ、見に行ってみようぜ?」 向日が急に思い立ったように言い出した。 「何でやねん。おもろないで?どうせ跡部の一方的な試合やろうし」 「試合じゃなくて!オレって見たことないモン。跡部にケンカふっかけるバカ見てみたいじゃん?」 「そんなん後でクラスにでも見に行ったらええやんか?」 「え、今見たい。んじゃ、宍戸。オレらだけでも、行こうぜ?」 そう自分で決めてしまうと、向日は宍戸を引っ張ってテニスコートに向かって歩き始めた。 「ちょ!待てって。勝手に決めんなよ;俺は行きたくねえって」 ジタバタと抵抗しつつも、意外に力強い向日に宍戸は連行されていく。 「そんなん、オレだけ置いていかんといてぇな;」 慌てて忍足も後を追う。 「ん〜?じゃ、オレも行ってみようかな〜☆」 瞼をこすりながら、芥川はゆっくりとテニスコートへの道を歩き出した。 向日達がテニスコートに着くと、既にゲームは始まっていた。 跡部サイドのギャラリーについたせいで、跡部の表情は分からない。 「へぇ〜☆アレが、ね」 向日が跡部の対角線上にいる男子生徒を見て呟いた。 その言葉に4人の視線がに向かう。 整った顔立ちは、跡部と並ぶかもしれない・・・と心の中で、3人が呟いたのは内緒の話し(笑) しかし、問題なのは顔・・・もとい、表情。 負けているはずのが、涼しい顔をしてテニスをしていると言うコトだったりする。 不思議に思ってスコアボードを確認した向日達は思わず固まった。 「アリエナイだろ?あの跡部が負けてるなんて。。。しかもテニスで!」 「しかも、跡部が1ゲームしか取ってへんやん?!」 「マジ〜?!」 スコアボードは跡部が負けているを示している。 そうしているうちにもテンポ良く試合は進んでいき、どんどんのポイントが加算されていく。 流れるような流麗なフォーム・無駄のない動きに、いつしか4人はに魅入っていた。 そして最後のポイントが決まり、テニスコートに無情な審判の声が響く。 「ゲ、ゲームセット。ウォン・バイ・・・!」 そう、ありえないと思っていたことが現実に、しかも目の前で起きてしまった。 あの跡部景吾が、負けたのだ。 しかも、跡部の得意分野であるテニスでの完敗・・・ 思わず固まったのは、何も忍足達だけではなかった。 当の跡部でさえ、動けないでいる。 勝者であるは、涼やかな微笑を浮かべて跡部に近寄った。 「跡部、約束だ。今後一切俺をテニス部に勧誘するなよ?」 『俺様』に誓ったのだから、当然しないだろう?とが言外に含ませていることに、跡部も気付く。 「。。。チッ。分かった」 舌打ちしながら頷いた跡部に、は微笑む。 「じゃあ俺は生徒会室で待ち合わせてるから。また、な」 そう言い置いて、は満足そうにコートを足早に立ち去っていった。 の後姿に、跡部は視線を向けたまま動かない。 まさかがこんなに強いとは、予想していなかった。 父親からの話しで、テニスを遊びでしているのは知っていたが、これほどの実力とは。。。 (・・・ってか、遊びのレベルじゃねぇだろ;) 俺に勝てるってことは、氷帝のテニス部で勝てるヤツはまずいない。 負けて尚…いや、負けたからこそ、跡部はをテニス部に入部させたくなった。 あれほどの逸材を、みすみす見逃すのは惜しい。 しかし、自分自身の名に賭けて誓っているので、それを破ることは出来ない。 今後の対策を思案しながら振りかえった跡部は、ギャラリーに忍足達を見つけた。 「・・・んだよ?」 負け試合の後ということもあり、跡部の機嫌はあまりよろしくない。 むしろ、悪い。 当然、忍足達に向けられる声・視線は氷点下を軽く超えていた。 「い、いや。何でもナイナイ;」 (死ぬ。いや、マジ殺されるって;) 「せや。何もあらへんって;」 (オカン。もしも先立ったら、親不孝者の自分を許してや〜;) 「な、何にもないC〜☆」 (今寝たい。すぐ寝たい。速攻寝たい〜;) 慌てて取り繕っても、見ていたことなどバレバレだ。 跡部が何か言おうと口を開いた瞬間に。 「・・・激ダサだぜ」 少し離れた場所に立っていた宍戸が、ポツリと呟く。 「オレ様が?!」 跡部からの殺人的オーラに気圧されて、宍戸は一歩後退する。 「ち、ちげぇよ」 「じゃあ、何がやねん??」 「・・・なんでもねぇよ」 「気になるだろっ!」 「せや!中途半端は、気色悪いやんけ。ちゃんと言いや」 「宍戸、言いやがれ」 半分切れかけている跡部に睨まれて、宍戸は重い口を開いた。 「が」 「「「「??」」」」 宍戸の言葉に、思わず全員で首を傾げる。 「・・・の名前、だったか・・・??」 話しの流れ上、そう判断したのだろう。 跡部が宍戸に問い返した。 「あぁ、」 「へぇ〜。そうなんや。。。って何でお前がのコト、呼び捨てにするねん?」 「あ?あ〜・・・まぁ、知り合いなんだよ、アイツとは」 「そんなことは後でいい!なんで、が激ダサなんだよ??」 「・・・アイツ、右手使いやがった」 向日の質問に、不機嫌そうに宍戸は答える。 「。。。何か問題あんのかよ?」 自分の汚点を作った相手のことは気になるのだろう。 跡部が宍戸に聞き返す。 「は元々右利きなんだよ。普段は左利きのフリしてんだけどな」 「それで〜?」 いきなり目を開けて話しに芥川が加わってきた。 「テニスするとき、滅多なことでは右手は使わねぇんだ」 「。。。ということは、跡部相手に右手使うたっちゅうことは、にとって滅多なコトやったいうことか?」 「ってか、待て!宍戸。お前、とテニスしたことあるのか?」 跡部がものすごい剣幕で宍戸に詰め寄る。 「あ、あぁ」 「結果は?」 「は?」 「勝ったのか?負けたのか?」 跡部の勢いに押されて、宍戸は2.3歩後ずさりながら答えた。 「ま、負けたに決まってんだろ;」 「何でだよッ?」 「アイツ、イギリスのJr.チャンピオンだぜ?」 ・・・・・・え? 「「「「マジッ?!」」」」 〜 to be continued later 〜 − next − |
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| □ 反省文 □ 楽しいくらいに、皆様大暴走中☆ ってか、題名の意味が分かりづらいですね。。。 ってか、コイツ何気に宍戸と知り合いだったんですねぇ・・・ |
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